月裏一丁目一番地

太陽の光の当たらない月裏でひっそりと暮らしています

免許更新に向いていない人

人生において免許更新に向いている、向いていないという議論をする機会はほぼないだろう。

 

なぜなら、免許の更新は好き嫌い関わらず、ほとんどの人間は苦労せずできてしまうものだからだ。

 

しかし、僕は自分が免許の更新に向いていないということに気付いてしまった。

 

今年の免許更新についての話である。

 

免許更新のハガキが来て、僕は休みのたびに免許の更新に行こうとした。

しかし、そのたびに、天気がとても悪かったり(嵐のような天気)、他に外せない用事が出来てしまったり、突然家の中にクマバチが現れて退治しなくてはいけなかったり、とにかくあらゆる障害が現れた。

まるで、村上春樹カンガルー日和のように。

 

それでも、免許更新期限ギリギリになり、慌てて僕は免許の更新に向かった。

 

そして、更新会場に着いて、自分が2999円しか持っていないことに気づいた。

僕は有料講習だったが、それでも3000円必要である。

来た道をしばらく引きかえし、なんとかお金を下ろした。

 

その後はスムーズに進んだ。

最後に新しい免許をもらったときに驚がくした。

とんでもない顔で写真に写っていたのだ。

一見すると僕自身がどうかもわからないくらいだ。これを数年間、身分証代わりに使わなければいけないのか。

 

僕は免許の更新に向いていない。

そう悟ったのだ。