月裏一丁目一番地

太陽の光の当たらない月裏でひっそりと暮らしています

電車を待ってる時に起きたこと

僕がいつも乗っている電車は長くて15両編成、短いと10両編成になる。


だから、何も考えずボーッと待っていると、短い10両編成の場合は自分が立っているところに電車が止まらず、慌ててホームを走らなければならないことがある。


そのため、僕は電光掲示板や駅員のアナウンスをしっかりと見聞きし、次の車両数を確認する癖がついた。


今日、10両の電車が来る時に、15両の電車しか止まらない位置でボーッと立っている人がいた。
「確認不足だな」とか思って、心の中で、その人に勝ち誇り、嘲笑していた。


そんなことで優越感を感じるくらいに僕は人間性が歪んでいるんだと思う。


そして、その人に背を向け歩き出すと、ホームの柱に止まっているカラスから糞をかけられた。


カラスは「そんな小さなことで勝ち誇ってんじゃねーよ、優しくねーな」って僕に言っていた。


カラスの言う通りである。


僕は調子に乗った自分を恥じた。
本来ならその人に、次は10両なので、その位置には電車は止まりませんよと伝えたほうが良いのだが、流石にそれは出来なかった。
僕はカラスの糞がついた上着を脱ぎ、心から反省するのであった。